にっせん奮闘記

新任の小学校教諭です!日々の学びを記録していきます!

【生産性】所見を考えながら教材研究する

所見が大変だという話は前から知っていたため、少しずつ進めていたが、所見の「型」を知らないがために、それらのほとんどは無駄になってしまった。そして、直前になってなんとか終わらせたと思ったら、管理職との攻防が待っていて・・・。さらに、追い討ちをかけるかのように、スタンドから教材研究がなっていないとの助言が・・・。いやいや、そりゃそうなんだけどさ、もうアップアップ。「指導書通りにやれよって言ってんだろ」と言われ、しかし、それが出来ない現状があった。あっちの言うこともこっちの言うこともやり、すべてが中途半端になっていた。

そんな中、授業中にスタンドに呼び出され、「どうして指導書通りにやらないんだ」と言われた。指導書通りにやっているつもりだったが、子供の反応を見ながら変えている部分は確かにあった。見るに見かねたスタンドに、「次の授業は俺がやるから見てろ。ほら、まとめて」と言われ、授業中に声を発することができなくなり、子供に心配される始末。とことん、この仕事は向いていないと思った。

その後、実際に授業を見せていただいた。確かに、子供達はよく活動に取り組んでいた。その後、指導書を見ると、指導書通りの授業であった。自分は指導書の見方が全くわかっておらず、何回も読まないと、大切なことがわからなかったが、指導書と授業を組み合わせて見ることで、何が大切かが見えてきた。

 

一番大切なのは「目標」

これは一見当たり前で、何度も聞いた話だと思った。しかし、これを見失うと、いわゆる「流す」授業になってしまう。私の授業は流す授業になっていたなと感じた。

次に大切なのは「評価」

この視点は、所見に追われている今だからこそ得られたのかもしれない。そこまで考えて、スタンドが私に追い打ちをかけていたのだとしたら末恐ろしい。

どこまでできるようにさせたいのか、どの子に何をできるようにさせたいのか、この視点を持って授業をすると、評価が楽になると感じた。さらに、この授業で誰の所見を書くか考えておき、授業後にヤッホイしようと考えた。

そして、目標と評価を考えて、初めて手立てをどうするか考えることができる。今までの自分は、いきなり手立てに飛びついており、浅い授業だった。それが指導書通りの授業だと思っていた。

 

そして、自分なりに教材研究の仕方を考えてみた。

「ありがとう」を伝えよう(国語科 三年 光村図書 全5時)

①指導書を見ながら目標を書き写す。(10分)

 その時、抽象的な言葉を具体的にする。例えば、目的や必要というのは、感謝を伝えたいという気持ちのことであるし、伝わるように工夫するというのは、「いつもありがとう」で終わりにせずに、「〇〇してくださったことで〇〇に繋がった」という書き方をできるようにさせたい。

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②この授業で所見をヤッホイさせたい児童を想起する。(5分)

出木杉くんはとりあえず気にしない。今回は「書くこと」に関する授業である。1学期に国語科で所見を書いていない児童の中から、数名、ヤッホイさせたい児童をピックアップする。なるべく書くことが苦手な児童が良い。

その児童の所見で、「国語科「ありがとうを伝えよう」では、サッカーのコーチに普段の感謝を伝えるために(目的や必要に応じての部分)書き方を工夫して手紙を書くことができました。」と、ヤッホイできればその授業は勝ちである。

 

③具体的に授業中にすること(発問、手立て)を考える。(15分)

誰に何をさせたら勝ちかを考えたら、手立ては浮かんでくる。

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例えば、最初に「誰に向けてありがとうを伝えたいか」と聞いてしまうと、友達や両親を思い浮かべてしまい、具体的な内容が書きにくい児童がいるかもしれない。そこで、最近お世話になった人(こと)を思い起こさせると、具体的な内容を思い出すことができ、そのあとの活動に繋がりやすくなる。と思ったら、指導書にちゃんと書いてあったりする。すごい。もうやだ。笑

 

 という風に自分なりの教材研究の仕方を考えてみた。自分と同じように試行錯誤している人に参考にしていただけたらもちろん嬉しい。もしかしたら、え、当たり前じゃんと、思われるかもしれない。もっと効率的でいい方法があるのかもしれない。でもそんなのはわからなくて、これが今の精一杯。

だからこそ多くの人に読んでほしい。多くの人の意見をいただきたい。効率のよい教材研究の仕方を考えていきたい。

 

 ここまで読んでくださってありがとうございました。