にっせん奮闘記

新任の小学校教諭です!日々の学びを記録していきます!

漢字を通して「自学力」を高める

 昨年度、2年生を相手に土居先生の漢字指導法を部分的に実践し、非常に高い効果が得られました。漢字が大っ嫌いで書きたくなかった子が、「先生!早く漢字タイムやりたい!」と言ってくるようになったり、まとめのテストで40点くらいだった子が90点くらい取れるようになったりしました。最後の50問テストを抜き打ちでやりたかったのですが、それが叶わずお互いに少し心残りがありました。

 そこで、今年も4年生を相手に導入したのですが、どうも反応が悪くて「今年の子たちにはあんまり合わないのかなぁ。」と思っていました。賢そうな子がなかなか合格せず、「4年生だと難しい熟語も増えるしなぁ。」とも考えていました。時数が少ない中、このペースで進んでいくことに焦りを感じました。

 しかし、3回目の漢字タイムでその考えが吹き飛ばされました。1ページ目をなかなか合格できなかった子達が、2ページ目からはすんなりと合格していくのです。漢字の難易度の問題かと思ったのですが、3ページ目もすんなり合格します。

 そして、反応が悪いと思っていたことも反省しました。合格した子たちが本気で喜ぶ姿を見て、「ああ、この子たちは1ページ目を突破するために真剣に試行錯誤して、自分なりの練習の仕方を考えていたんだな。」と思いました。帰りには友達と問題を出し合いながら帰る姿も見られました。

 そういえば、去年もそうだった気がします。最初はみんな合格できない。悔しそうな顔を見るたびに、「2年生には、ハードルが高すぎたかなぁ。」と考えることもありました。しかし、気付くと合格するスピードがどんどん上がっていき、3学期はあっという間にほとんどの子がドリルを一冊合格しました。

 色んな子がいて、学びを委ねることに臆病になっていましたが、勇気をもって彼らの資質に期待してみることにします。

 最初の1ページが鬼門。そこを乗り越えたら、この達成感は病みつきになる。今日の子供たちはそんな顔をしていました。

 

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