にっせん奮闘記

新任の小学校教諭です!日々の学びを記録していきます!

お金の話

この前計算したら面白かったため、備忘録的に。

初任給はだいたい22万くらい。

これを安いと見るか、高いと見るか。

初任給で見ると安くない。一応大卒の平均よりは高い。

交通費も出るし、住宅手当も出る。

上手に働くと週休2日あって、給食も食べられて、子どもの成長に立ち会えることはとっても魅力的ではある。

決められた時間内の勤務であれば間違いなく、割のいい仕事である。

1年目からボーナスも貰えるらしい。すごい。

 

しかし、現状はブラックブラックと叫ばれている。

謎の法律のせいで週に1.6時間分は残業代が出ている(らしい)。定額働かせ放題って誰かが言ってたな。

今の残業時間だと時給換算すると1000円くらいかなぁ。もう少し高いかも。

 

で、今日は何を書きたかったかというと、そのお金はどこから発生して、どこに還元されるべきものなのかということだ。

普通の企業であれば、顧客のニーズに応えることで報酬を受け取り、それが社員に還元される。だから社員は顧客のニーズに応えられるよう努力する。

では、教員はどうか。そもそもは憲法26条の「学ぶ権利」から生まれた職業であるとすると、顧客は自分が授業する相手の児童生徒に当たるだろう。小学校は、だいたい担任が授業をするため、1ヶ月あたり、30人学級ならば一人当たり7300円くらい、40人学級ならば一人当たり5500円くらいの価値が授業になければならない。私の学級は30人くらいで、月に92コマくらいを担当するため、1授業につき一人当たり80円くらいの価値があることになる。

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しかし、子供はお金を出して評価することが出来ない。お金を出しているのは確かに行政であるし、学校にクレームを入れることができるのは地域の人や親だ。もし親も顧客に含めるならば、一人当たり7300円を授業だけでなく生徒指導であったり、しつけの部分にも当てなければいけない。地域の人も含めるならば、登下校の安全指導や、遊んではいけない場所を子供に押し付けなければいけない。行政も含めるなら、学力テストや体力テストをしなければならない。そうやって、本来の顧客でないところの大きな声によって、何が大切なのかを見失ってしまう。そして、肝心の顧客の声は、切り取られたり、潰されることが多い。

この辺りの顧客意識に関して、憲法や法律は専門でないので、批判意見をいただけるとありがたい。

しかし、もちろん私は公務員であるから、法律には従うし、やらなければいけないことはやる。

しかし、大切なのは毎回の授業にちゃんと1人80円の価値を持たせられているかということだと思う。

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このリプライを貰ってからずっと考えていたこと。初任は言い訳にならない。色々仕事はあるけどそこだけは妥協せずに最優先でやっていきたい。

発信を続けていると、こうやって自分の考えを深めるコメントを貰えることがある。とってもありがたいことだ。

これからも続けていこう。