にっせん奮闘記

新任の小学校教諭です!日々の学びを記録していきます!

4月は絶対に手綱を離すな②

前回の続きです。実際に来年度の4月から意識していくことを書いていきます。

前回の記事はこちら

niwasen.hatenablog.com

 

黄金の3日間はすぐ終わる

 昨年の3月末に、みはるさん、ともはるさん、kotaさんと新年度スタートダッシュセミナーをやらせてもらいまして、その時に黄金の3日間に何をするかというワークショップがありました。教科書配りや当番決めなど、やらなければいけないことを入れていくと意外とやりたいことにさける時間は限られてきます。何をどの順番で行なっていくのか、軌道に乗っていない最初の1週間は特に戦略的に時間割を組んでいかなくてはなりません。

 初めて担任を持つという方は、戦略どころかやらなければいけないこともわからないと思いますので、着任してからの2日間で週案を一緒に作ってもらうと良いでしょう。初任と組む方は、3月中に週案を作り、4月1日に渡して説明してあげると親切ですね。

褒めて思い通りに操作するためにゲームをしくむ

 中村健一先生は著書の中で「4月は短いゲームをたくさん行う。」と書いています。「学級崩壊しているクラスではゲームが成立しない。」ともあり、確かに私が初任で持ったクラスは外国語のゲーム一つで、よくケンカになっていました。そもそも、「ルールを守ってみんなで仲良く遊ぶ」「勝ち負けだけにこだわらずにゲームそのものを楽しむ」ということができれば、学級は荒れません。トラブルの多くは休み時間の遊びの中で生まれるのです。また、「早く終わったら何をすれば良いかを考える」「肯定的な声かけをする」「困っている仲間を助ける」など、ゲームを通してSSTソーシャルスキルレーニング)につなげることもできます。いってしまえば、休み時間に起きるトラブルの予防接種のようなものです。

 最初はなるべくシンプルなルールのゲームを行わせます。「みんなの行動が素早くて、時間が余ったから少しみんなで楽しいことをしようか」といって授業の残り10分でしりとりや古今東西など簡単なゲームをします。そこで、「Aは思いつかない人を助けられるように、ヒントを出していました。困っている人を助けられる子がいるこのクラスは素敵ですね。」「Bは友達の言葉に「なるほど!」などのリアクションをしていました。おかげでこのグループはすごくいい雰囲気で、盛り上がって楽しそうでした。」などとフィードバックをします。これは川上康則先生が講演で行なっていることです。

 そうやって、子供を楽しませながら、学級として目指すべき姿を仕込んでいきます。「ルールを守ると楽しい」という経験を与え、言語化することで手綱を握り続けます。子供から「先生!今日も時間が余ったからゲームするの?」と言われたら絶対にやりません。「先生は僕の言うことを聞いてくれた」という勘違いをさせてはいけません。あくまで、4月のうちは主導権を握り続けるのです。

とにかく子供と遊ぶ

 先ほども述べましたが、トラブルのほとんどは休み時間に起きます。休み時間に友達と楽しく遊べる状況であれば、そんなに問題は起きません。でも、子供たちはまだ発展途上です。起きてしまったトラブルを自分たちで解決するのは初めは難しいでしょう。しかも、前回紹介した”ユニバーサルデザイン学級への6原則”によると発達に課題のあるお子さんは、トラブルのせいでイライラすると脳が調子の良い状態を保つことができません。ですから、未然に防止するか、すぐその場で解決してあげないと、また次のトラブルにつながっていきます。子供と遊ぶということも仕事です。一緒に遊びながら、肯定的な声かけや、時には教師も「そんなにたくさんの人に追いかけられたら大変だよ〜」と不満を言っても良いでしょう。みんなで楽しく遊ぶ見本を見せながら、SSTをしくむのが4月の休み時間なのです。もちろん、子供には「先生は僕たちと遊びたくて遊んでいる」と思わせますから、「先生大人気ないよ〜」とか、「ムキになりすぎ〜」とよく言われます。策略通りです。笑

 子供と同じようにムキになって遊んで、ほどほどの楽しみ方を手本として見せていると、「先生が負けた時に大声を出して、物に当たり散らかしている姿を想像してごらん。どう思う?」といった指導も使えるようになります。

声を出させる

 最近、土居正博先生の”国語科基礎力トレーニング”の本を読み、今年のうちのクラスに足りなかった「活気」について考えました。話す・聞くの指導が甘かったと思います。授業中に子供が話す回数はおそらくかなり多いと思うのですが、その声量までは指導していませんでした。声を揃える、大きな声を出すといったことが習慣化されると、気持ちも自然と前向きになってくる。はず、、、。これに関しては今年実践できてないので、あまりよさをうまく説明できませんが、、、。

 声を出すという活動は授業のテンポを生むためにも非常に有効です。中村健一先生は授業づくりの本の中で、何度も復唱させると書いていました。どこまで徹底できるか不安ですが、やると決めたらやります。

学級開きはシンプルに

 今年度は、学級崩壊を恐れるあまり、ビクビクしながら4月を迎えました。しかし、学級びらきといっても特別な何かをする必要はありません。今年1年間の学級経営で大切にしていきたいことを、普通の授業の中に戦略的に組み込んで、徹底させます。日常を戦略的に過ごすのが4月なのです。

 もし、自分はこうしているよ〜とか、これはこうなんじゃないという意見がございましたら、コメントしていただけたらと思います。

参考文献

 私自身はまだまだペーペーですので、いつも他の人の知識を使っていきています。以下が今回参考にした書籍です。

 

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